年金制度改革で何が変わる?

年金支給額の新たな改定ルールを盛り込んだ年金制度改革関連法案が成立しました。

といっても、何がどう変わるのか、いま一つ分からないという人も多いかもしれないですね。

具体的には、次の5つが改正のポイントです。

その1. 短時間労働者への被用者保険の適用拡大の促進
その2. 国民年金第1号被保険者の産前産後期間の保険料の免除
その3. 年金額の改定ルールの見直し
その4. 年金積立金管理運用独立行政法人の組織等の見直し
その5. 日本年金機構の国庫納付規定の整備
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/syakaihosyou_kaikaku/dai6/shiryou2-1.pdf

中でも、今回議論の中心となったのが、3つ目の「年金額の改定ルールの見直し」です。

ポイントは2つ。

現在、年金にはマクロ経済スライドという考え方が導入されています。

年金の支え手である現役世代の人数は減り、年金をもらう高齢者はどんどん長生きになって年金をもらい続けているため、これを年金額に反映させ、物価や賃金の伸びほど年金が増えないようにする仕組みです。

ところが、これまでこの仕組みがほどんど働かず、年金額は実際には高止まりしていました。

これを下げられなかった分を累積してとっておき、年金額が大きく伸びる好景気の局面でとっておいた未調整分の残りを消化しようというのが、改正の1つ目のポイント。


2つ目が、支え手である現役世代の負担能力(賃金)に応じた年金給付にしていこうというもの。

簡単に言うと、年金をもらう方ではなく払う現役世代の懐事情に合わせて年金額を変えていこうという考え方です。

受給者にとっては、物価が上がっても現役世代の賃金が伸びなければ、場合によっては年金が減額される可能性も出てくるというわけです。


前者は平成30年4月から、後者は平成33年4月からの導入予定です。

今回の改正で、高齢者の生活が立ち行かなくなる、という心配はあまりないみたいですね。
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