海外で急な病気にかかって治療を受けたとき

9月になり、そろそろ年末年始の海外旅行の計画を立て始めた方もいるかもしれませんね。


旅行中に急に病気やけがで海外の医療機関を受診した場合、公的な医療保険には「海外療養費」という支給制度があります。
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g3/cat310/sb3120/r138


日本の保険証が使えるわけではないので、現地で実費を立て替える必要はありますが、帰国後に加入する健康保険に申請するば、支払った医療費の一部が戻ってくることがあります。



日本で医療機関にかかった場合は、原則3割の自己負担になりますが、海外での治療の場合は必ずしもそうとはならないようです。

それは、同じ治療を国内で受けた場合にかかる医療費を基準とするからです。


医療費が日本より高かった場合は、日本で受けた場合にかかる費用を基準にすると自己負担が多くなります。


逆に海外の治療費の方が安かった場合は、支払った額の7割が支給になります。


申請には、医師が記入した診療内容明細書や領収証も必要になります。


帰国してから現地の医師とやりとりするのは、ちょっと大変そうと思われる方は、事前に健康保険のサイトなどで手に入れておくといいかもしれませんね。
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医療療養病床の自己負担が増える

病院の病床は、一般病床、療養病床、精神病床、感染症病床、結核病床と5種類に分けられています。

そのうち 療養病床とは、主として長期にわたり療養を必要とする患者のための病床です。

平成29年10月から、この医療療養病床への入院時に65歳以上の人が負担する光熱水費が引き上げられます。
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000172405.html

理由は、介護保険施設や在宅で療養している人は光熱水費を負担しているのだから、その人たちとの公平化を図るため。


現在、65歳以上の人の1日当たりの負担額は、
医療の必要性の低い人 ・・・320円、医療の必要性の高い人 ・・・0円、指定難病の人など ・・・0円となっています。

この金額から平成29年10月、平成30年4月と段階的に引き上げられていき、医療の必要性の高い人、低い人いずれも平成30年4月からは負担額が370円となります。


ただし、指定難病の人などの負担額は現行通り0円で据え置でます。


現在、65歳以上で比較的症状の軽い入院患者は約5万人いると言われます。

引き上げが実施されると、すでに値上げの決まっている3食分の食事代(1,380円)との合計で1日1,750円の自己負担となります。

諸事情から療養病床で過ごさなければいけない人にとっては、あまり嬉しくない改正ですね。





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入院中の食事代・・・

入院期間中の食事にかかる費用は、健康保険から支給される入院時食事療養費と、入院患者が支払う標準負担額でまかなわれています。

患者が負担する額は、平均的な家計における食事を参考にして厚生労働大臣が定めることになっています。


平成28年までは、入院中の食事にかかる自己負担額は1食につき260円でしたが、その負担額は段階的に引き上げられ、平成29年現在は1食につき360円となっています。
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000117203.html


さらに平成30年4月1日からは1食につき460円の自己負担へと値上がりすることが決まっています。

1日あたりで考えると、460円×3食=1,380円。

入院していなくても食事代はかかるので、生活コストの一部と位置づけられているからのようです。

とはいえ、入院期間がひと月に及べば医療費以外に食事代が4万1400円かかることになります。

もちろん低所得者や長期入院患者への配慮はされているので全員一律に値上げというわけではありません。

それでも、今後は病院食を断る人もでてくるかも、しれませんね。



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障害年金と障害者手帳

障害年金は、病気やケガによって生活や仕事などが制限されるようになった場合に、現役世代の人も含めて受け取ることができる年金です。

障害年金には「障害基礎年金」と「障害厚生年金」があり、病気やケガで初めて医師の診療を受けたときに国民年金に加入していた場合は「障害基礎年金」、厚生年金に加入していた場合は「障害厚生年金」が請求できます。


障害厚生年金に該当する状態よりも軽い障害が残ったときは、障害手当金(一時金)を受け取ることもできます。


障害年金を受け取るには、年金の納付状況などの条件があり、それを満たす必要があります。

このとき、誤解が多いのが障害者手帳がないと、障害年金は受け取れないと思ってしまうこと。

たとえば外見ではわかりにくいうつ病などの精神疾患や、ガンなどの内臓疾患も基準を満たせば障害年金の対象になります。
http://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/shougainenkin/ninteikijun/20140604.html


障害年金の等級が2級なら、障害基礎年金だけでも月に最低約6万5,000円。

扶養する家族がいたり、障害厚生年金も合わせて受給できるなら、当然上乗せがあり、家計の助けになります。

年金制度には時効があって、給付は5年分しかさかのぼることができません。

障害に関する制度はいろいろあって、それぞれ管轄も違い制度間の連携もしていません。

もっと、すっきり分かりやすい制度になってもらいたいですね。
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70歳以上の高額療養費の自己負担が増えはじめた

「高額療養費制度」は、毎月の医療費が一定の金額を超えた場合に、超えた部分を健康保険が負担してくれる制度です。


例えば、医療費が100万円で自己負担割合が3割の人の場合、自己負担額が30万円となり、3割といっても家計には負担になります。

でも、高額療養費制度があるので、上限額を超えた部分の負担はなく、実際の支払いは一定額以下にとどめることができます。

69歳以下の人で、年収約370~約770万円の区分の人だと、1か月(月初~月末)8万円+α程度が自己負担の上限になります。


上限額は、収入や年齢によって変わりますが、健康保険、国民健康保険、後期高齢者医療制度などの制度に関係なく利用できます。

この高額療養費制度について、平成29年8月に改正があり、「70歳以上」の自己負担額の上限に関する規定が変わりました。
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/juuyou/kougakuiryou/index.html

具体的には、一定以上の年収がある人の場合は、69歳以下と同じ自己負担額へ引き上げられます。

70歳以上の人の場合、「 外来については、入院よりも自己負担額が少なくなっている」「「現役並み」の収入があっても、69歳以下よりも自己負担額が少ない」という特徴があります。

これを、現役並みに収入があるなら、負担は69歳以下の人と同じでいいよね、という方向に改正されたわけです。

変更は2段階で行なわれ、まず1段階目が8月に行われました。

移行期間が終わる来年8月分からは、さらに引き上げられる予定です。

年齢が上がっても収入に応じた負担はしていきましょう、という時代になったということですね。



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